この度、第43回日本レーザー医学会総会を2022年10月15日(土曜)、16(日曜)に京王プラザホテル(新宿)で開催させていただきます。新型コロナウィルスの影響で多くの学会員の皆様におかれましては、多大なご苦労があったかとお察し申し上げます。今回の開催は、特別講演、セミナー、シンポジウムなどにつきまして現地開催を基本とさせていただきます。コロナ感染拡大予防に留意し、万全の対策を講じながら、多くの会員の皆様と実りある学会運営をできればと考えております。一般演題につきましてはオンデマンド、ポスターにつきましてはe-ポスターを予定しております。ご来場いただけない場合も、すべての演題につきまして約1か月間のオンデマンド配信を予定しておりますので、是非ご覧いただければと存じます。何卒宜しくお願い申し上げます。
第43回総会のテーマは、「新しいレーザー医学の創成~コロナ禍の世界に向けて」です。ロボット工学、仮想現実、人工知能など工学系テクノロジーの目進歩は目覚ましく、「レーザー医学」を取り巻く環境も大きな変革期であります。基礎的なシーズ開発、工学系の技術革新、薬学系創薬開発、多くの基礎的分野との協力、協調が必要です。基礎研究者と臨床に携わる研究者が垣根を越えて一同に会し、多角的に取り組めることが本学会の中で引き継がれてきた伝統であります。今回は、AMED協賛セミナーとして、日本レーザー学会・日本レーザー医学会合同の企画、「医療レーザー機器の開発と製品化に向けて」を予定しております。新しい医療の創成にために行っているシーズ開発、臨床研究、承認を見据えた医師主導治験などについて紹介いたします。さらに、こうした新しい医療を広く国民の皆様に届けるための対策について厚生労働省の中井清人様よりご講演を頂く予定です。
がん治療の分野では、免疫チェックポイント阻害剤の進歩により目覚ましく向上しています。こうした薬物療法とレーザー治療とのコンビネーションなど新たな治療の可能性が広がっております。全世界に広く普及されるようになった免疫チェックポイント阻害剤について京都大学の本庶先生とともに長く研究されてこられた岩井佳子先生に「がん免疫」について講演予定です。そして、「光線力学的治療は遠隔転移を抑制できるか」といったレーザー治療と免疫治療の可能性についてのパネルディスカッションも企画しております。
光・レーザー治療とロボット工学・AIなどとの関係は非常に重要です。ロボット工学、AIなどの分野でいわゆるムーンショット型研究開発プロジェクトを行っている尾形哲也先生の講演を企画しております。
新しい医療を創生していくためには、若手研究者の積極的な参加を得ることが重要です。今回も若手アワードセッションを企画しております。その他、消化器、泌尿器科、皮膚科、形成外科、眼科、耳鼻科、呼吸器科領域、獣医学、基礎工学等、様々な分野の最新のレーザー・光医療のトピックスなどについてご発表を予定しております。
今回の学会が、新規の医療機器、治療法などを生み出すきっかけになり、アフターコロナ社会へ発信できる機会になることを祈念しております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げるとともに、会場でお会いできることを楽しみにしております。
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